＜Act１・まだ見えぬ恐怖＞

お待ちしておりました。
チャターガ様がいらっしゃらないと
力が出せません。
そうだ。
貴様の力は俺が与えている。
俺がいなければ貴様は無なのだ。
実は、計画に狂いが生じました。
狂いなどない。
マントロクどもは腰抜けだ。
俺の計画について来る事などできない。
奴を封じたなら……
千年かけてじわじわと葬るがいい。
マントロクを封じた事により
力のバランスは俺の方に向いている。
奴の力が衰えるほど
俺の力は強くなるのだ。
マントロクの心臓は、いかがいたしましょう？
奴は何者かに守らせているようだ。
しかし……俺が蘇れば
俺の力で逆らうものを全て滅ぼす。
奴の心臓など問題ではない。
そんな事より……。
フランク王国のシャルルマーニュ王……。
あれにはまだ手がかかるのか？
葬り去る手はずを整えております。
それも奴が最も信頼を置く人物が関っています。
奇跡でも起きない限り助かる道はないでしょう。
そんな奇跡など聞いた事もありませんがね。



お待ちしておりました。
この世界は大きな裂け目。
ここには虚無と……
くだらない意識のうねりが満ちている。
そんな世界の中でなで、そなただけが
特別な扱いを受ける資格があるのか？
私はウーリアス様のしもべです。
それ以上の何者でもありません。
ふむ……。
そう……それ以上の何者でもない。
何か新しい知らせでも？
実は、計画に狂いが生じました。
我々の計画に……？
マントロクは消えつつある影に過ぎない。
奴等は宇宙の片隅に閉ざされ
ゆっくりと弱る一方だ。
今では、力を集める事すらできない。
やがて次々と滅びていく。
そなたなどには理解できない。
奴を閉じ込める事で影響力は消え……
かの一族の運命は封印される。
封じる側であるはずのマントロクが
自らの魔力の中に封じ込まれるとは
皮肉な事である。
しかし、奴の心臓はいかがいたしましょう？
力の源は、あの心臓なのでは？
私は蘇り次第、全てを支配する。
もちろん、マントロクを含めて……。
そなたの心配は無用。
それより……。
フランク王国のシャルルマーニュ王……。
あの王の存在の方が
今の我々にとっては問題だ。
仰せの通りにいたします。
すぐに消え去る事でしょう。



お待ちしておりました。
お会いできて光栄です。
良き主従関係というわけ……。
嘘つきめ……。
誰もかれも……。
相談したいというのは何？
私が気になるのは他のエンシャント……
ウーリアスとチャターガの事です。
もし、奴等がマントロクと団結すれば
ゼロタース様をも破るほどの力を
持つ事になるのは間違いありません。
闇は光を嫌い、光は闇を嫌う……。
手を組むはずがありません。
いいえ、それは不可能なのです。
マントロクが封印され、私が蘇ったときには
他のものたちは狂乱に陥る事でしょう。
予言通りに……。
存じませんでした。
あなたの知らない事など
山のようにあるのです。
そしてあなたが、それらを知る事は
絶対にないでしょう。
マントロクの心臓は、必ず手に入れるのです。
私が蘇るためには絶対に必要なのです。
では、フランク王国のシャルルマーニュ王は？
奴をどうするおつもりで？
あの王は光の世界の手先。
ヨーロッパの団結を狙っています。
好きなように私の手下を使いなさい。
方法はあなたが考えるのです。
奴を消せとの仰せで？
死でも狂気でもどてらでも構わない。
彼を表舞台から引きずり降ろすのです。
お任せ下さい。
奴はすでに死んだも当然です。



＜Act２・陰謀の疑惑＞

私の研究によれば……
人間行動全てはエンシャントに
操られているだけという事になる。
一人の王が改革をしても、その都度
エンシャントの抑圧を受ける。
フランク王国はシャルルマーニュ王の
保護の下で繁栄を遂げていた。
　―814年　フランス　アミアン地方
これをフランク王国の
シャルルマーニュ王に届けてほしい。
王だけが見るのだ。
決して開いてはならない。
急ぐのだ！
何だ、これは？
呪文か？
呪われたのか!?
これが王を狙ってのものだったとしたら？
大変だ！知らせなくては！

勇気のあるお方よ。
これこそ悪魔の仕業。
体から何かが飛び出し
八つ裂きにされたのです。
さぁ、これを手に。
司教を見つけて下さい。
司教は全てを、ご存知のはず……。

ほう……
私の本を返しにきたのか……
よかろう。
良い行いの褒美に
安らかな死を与えよう。



＜Act３・陰謀の暴露＞

王様！
駄目だったか……。
王を救おうなどと……お前は愚か者だ。
こいつの運命は
何世紀も前から決まっていたのだ。
この世界の運命と同じように
お前が何を信じていようと
―――――様の力からは
逃れられん！